「ホラリー占星術」について
占星術と聞くと、生年月日などを使って占うものだと思う方がほとんどでしょう。通常のホロスコープ占星術は、生年月日や出生時間から、その人の性格や運命を読み解くことができます。ホロスコープ占星術は、2000年以上も前から発展しながら使用されてきました。しかし、古い時代には自分の出生時間を知る人はほとんどいませんでした。そこで編み出されたのが、ホラリー占星術。 ホラリーとは「その時間の」という意味で、人の生年月日や出生時間を使用せず、悩み事や願いが生まれた日時を使用して占う占星術です。
ホラリー占星術は「特定の質問に対し、特定の答えを教えてくれる」占いです。相談者が占星術師や占い師へ質問をし、それを占星術師が理解した時点での惑星の位置や強さ、アスペクトを判断します。そしてそれに対応する地上での出来事や行動の結果を正確に判断する事が可能です。そのため、相手が今何を考えているのか、行動するとどうなっていくのか、最終的な結果はどうなるか、どの道を選択するのが良いのかなど、より具体的な質問をすることで的中率も上がります。
■ホラリー占星術で占えること
ホラリー占星術では、いろいろな事柄を占うことができます。失せ物、恋愛運、結婚運、金運、就職、転居、健康、ギャンブルなど。3年程先の遠い未来も占えますが、ホラリー占星術が得意とするのは数ヶ月～1年以内の近未来の事柄。これに関しては、近未来が当たりやすいタロットと似ていますよね。例えば、大事な物を失くしてしまった場合は、失くしたことに気づいた日時と場所が分かれば、失せ物がどこにあるのかを導き出すことができます。
■ホラリー占星術をする際の注意点
ホラリー占星術をする際の注意点があります。まず、ホラリー占星術は真剣な気持ちで占うこと。遊び半分な気持ちで占った場合、正常な結果を出すことはできません。真剣に悩んだ時に真剣に占うことで、その気持ちがホロスコープに反映されます。また、何度も同じ質問を繰り返してはいけません。たとえ占った結果が良くなかったとしても、同じ質問に対する占いが有効なのは、その質問が浮かんだ最初の日時のみです。もし質問に対する答えが得られなかった場合、日を置いて、また同じ質問が頭に浮かんだ時に改めて占うようにしてください。
そして、先ほども述べましたように近未来の事柄で具体的な質問をしましょう。「私の20年後の未来はどうなってますか？」というものよりも「明日の旅行は楽しめますか？」という質問の方が当たりやすいです。
質問する内容が自分の性格や運命といった漠然としたものであるなら、生年月日などを用いた占星術で占うのが適しています。
逆に、生年月日が分からない時や質問がハッキリしている時。例えば「好きな相手の生年月日は分からないが、これからその人と付き合えるのか知りたい」という時にはホラリー占星術の占いが便利です。ですので占いたい内容によって、生年月日を用いた占星術とホラリー占星術を使い分けるといいでしょう。
