「夢診断」について
目が覚めたとき、とても印象に残る夢を見た……なんてことはありませんか？もしかしたらそれは自分の内側からの強いメッセージかもしれません。
夢の中で登場した印象的な物事をシンボルとして、夢の中身を解釈するものを夢診断といいます。夢占い、夢判断などとも言われています。
登場人物や場所、物、行動などからその人の心理や近いうちに起こりうることを予測しますが、同じシンボルや同じ夢だったとしても東洋と西洋の違いや、その人がシンボルに対して通常とは違う印象を抱いている場合には解釈が異なってきます。例えば「一富士二鷹三茄子」というように日本では縁起が良いとされる「富士」「鷹」「茄子」のシンボルですが、ほかの地域でも同じように縁起が良いシンボルになっているとは限りません。また、「犬」は一般的には友情の象徴として良い意味に捉えられますが、その人が過去に犬で嫌な思いをしていたり、恐怖心を抱えていたりする場合は「犬＝友情」という解釈を当てはめずに違った解釈を用いることもあります。
一口に夢といっても見た夢の内容全てに意味があるわけではありません。願望や不安によって自分の心が作り出した夢やテレパシーなどを受け取って見る夢はそこからなにかの意味を読み取れます。例えばなにかから逃げている夢は心に不安を抱えている暗示、出かける夢なら新しいことに挑戦したい気持ちの表れというような解釈ができます。しかし、例えば寝ている最中にトイレに行きたいと思いながらトイレに行く夢を見ても、それは特に何かを意味しているわけではないので夢診断の解釈の対象とはなりません。周囲の物音や部屋の環境などの影響で作りだされた夢は個人的な心理とは関係ないため、夢診断とは切り離して考える必要があります。
同じシンボルによっても周囲の状況や物事によって解釈が変わってくるのも面白いところです。
例えば先ほど例に挙げた「犬」というシンボル。確かに犬には友情という解釈がありますが、もしそれが「子犬」だった場合は愛情を求めていることの表れかもしれません。また「犬に噛まれる夢」だったら周囲の人との人間関係や大事な人との関係に不安を感じていることが表れているのかもしれません。印象的なシンボルはもちろん、他に何があったのか、何をしていたのかということまで思い出せるとより明確に心理状態を探れるかもしれません。
夢診断に関する情報サイトはたくさんありますが、より詳しくはっきりとした解析をしたいなら占い師に相談してみると良いでしょう。心理状態の解析だけではなく、その情報をもとに問題解決や精神安定などセラピー的な要素を付加することも可能です。なんとなく印象に残る夢、気になった夢があったら占い師に相談してみてはいかがでしょうか。
