「算命学」について
算命学は、中国で発祥した干支暦をもとに、年月日の十干と十二支を出し、人の運命を占う中国占星術です。十干とは、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」、十二支は、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」のことです。この干支暦を基に、人の宿命や運命を占います。算命学の算命とは「運命の算出」という意味です。
算数命学は中国の歴史上、数百年続いた戦国時代に生まれました。当時の人々は、日々の生活の苦しみから「どうして人生、上手くいかないことばかりなのだろう」と疑問を持ちました。「こうすればもっと上手くいく」と思っても、実際にはそう上手くいかないことはよくあります。何かに対して頑張っても報われることもあるけれど、頑張っても報われないこともあります。逆に「上手くいくはずない」と思っていたのに、物事が順調に進んで結果的に上手くいくことだってあります。生きていく上で、自分で考えた通りに物事が進まないことが多いのではないかと思いました。
このことから、人生というものは自分の意思以外の何かによって影響を受けているかもしれない、そのため、運勢という存在がきっとある、と考えるようになったそうです。
算命学は、古代中国王家の帝王学として尊重され、政治等に用いられ長い間秘伝とされてきました。
日本に算命学理論がもたらされたのは戦後になってからです。算命学12代宗家・呉仁和から、占星術師である高尾義政が算命学理論を受け継ぎました。高尾義政はそれまで門外不出だった算命学の膨大な理論を整理・統合し、昭和40年第二『高尾算命学』として一般世間に公開されました。
その後、算命学の理論の一つである「天中殺」が大ブームになり、算命学は多くの人々に浸透していきました。
●四柱推命との違い
算命学は四柱推命を簡略化したもの、として捉われることが多いです。四柱推命は年月日と時間で占いますが、算命学は年月日までの運勢を占うからです。ですが実際は、簡略化したから四柱推命の方が精度が高いというものではありません。むしろ、算命学の方がベースになっているという考え方もあります。
●天中殺について
「天中殺」と聞いて、不安に感じる方も多いでしょう。天中殺とは、干支において天が味方しない時の事を言います。
しかし、占いの結果を知りそこで終わりではなく、最悪の事態を避けるための対策を出してくれるのが占い師です。なので、悪い結果が出たからと言って諦めず、それに対してどう行動していくかが大切です。