「数秘術」について
数秘術とは、その名のとおり数字を使った占い方法になります。
数秘術はヌメロロジーとも呼ばれます。ヌメロ(numero)は数、ロジー(logy)は学や論という意味なので、直訳すれば『数の学(論)』となります。
数秘術の基本原理として、「ひとつひとつの数にはそれぞれ特別な意味がある」という考えがあります。また、この宇宙すべてのものは数の法則によって秩序づけられ、支配されているという考えもあります。従って、数の法則に基づいて導かれた数からは「運命」「使命」「才能」「カルマ」「人生の意味」等を明らかにできると考えられています。
数秘術は先述した通り数を使った占いですが、その数はどうやって導き出すのでしょうか。
数の求め方は術者によって異なる点もありますが、基本的には名前や生年月日などの個人の情報を数字に置き換えて、計算することで数を導き出します。
数秘術の数の法則の中心にあるのは1から9までの一桁の自然数で、これを『ルート・ナンバー』といいます。この数が全ての数の基本になると考えます。
数秘術の原則として、全てのローマ字のアルファベットは数に対応が可能という考えです。対応のさせ方はいくつか種類がありますが、ポピュラーなものとして、A=1, B=2, C=3・・・H=8, I=9とアルファベット順に1~9の数字を当てはめるものがあります。使う数字は一桁の自然数のみなので、I=9の次はJ=1となり、K=2, L=3・・・Q=8, R=9, S=1, T=2・・・X=6, Y=7, Z=8と対応させます。この対応させた数字を使って自分のルートナンバー等を導き出すのです。
実際にルートナンバーを導き出してみましょう。例として田中太郎さんの場合で紹介します。
まず、名前を全てアルファベットで表記します。
ex)田中太郎→TANAKATARO
次に先ほどの対応の仕方を元に、アルファベットを数字に置き換えます。
ex)TANAKATARO→2,1,5,1,2,1,2,1,9,6
数字を全て足します
ex)2+1+5+1+2+1+2+1+9+6=30
さらに一桁になるまで分解し、足していきます。
ex)30→3+0=3
最終的に導き出された一桁の数字がその人のルートナンバーとなります。田中太郎さんの場合、3がルートナンバーとなります。
他にも生年月日を用いた数の求め方もあります。運命数や誕生数、ライフパスナンバーと呼ばれるものです。
こちらは自分の生年月日の数を全て分解して一桁になるまで加算します。
ex)1990年8月11日→1+9+9+0+8+1+1=29
29→2+9=11
11→1+1=2
この場合2が運命数となります。
また、11や22のゾロ目は「マスターナンバー」として、それ以上計算せずに意味のある二桁の数として扱う場合もあります。なので上記の1990年8月11日生まれさんの場合、運命数を2としないで、11のマスターナンバーとする考え方もあります。マスターナンバーは基本的に11と22が該当しますが、中には33もマスターナンバーだと考える人もいます。
自分でも簡単に楽しむことのできる数秘術ですが、占い師に判断してもらうことで、より正確な詳しい内容を導いてもらえます。数秘術は自分の性格や運命を導くだけでなく、対象者との相性などを判断することもできます。占星術などのように生まれた場所や時間などは必要なく、名前と生年月日だけで気軽に利用できるおすすめの占術です。